フリーランスSEは、スキルアップを優先して仕事を選択するタイプと、収入アップを優先して仕事を選択するタイプに大きく分かれています。
前者の年収はおよそ700万円から800万円がボリュームゾーンとなっており、プロジェクトにおいて任される役割責任が大きくSE単価が高いことが特徴です。仕事の選択基準は当然スキルアップなので上昇志向も強く、現場で高評価を受けたり新たなスキルを身に付けたりすることにも非常に前向きです。
また、新しい資格や新しい技術などを常に取り入れることから、ある意味SEとしての出世コースを進んでいるといえます。
一方、フリーランスSEの中で収入アップを優先するタイプの人数はかなり多く、こちらのタイプの年収は600万円から1,000万円というところです。収入優先だけあって、残業を多く引き受けることが高収入の理由として大きいでしょう。
残業や休日出勤を積極的にこなしていくタイプなので、収入に変動が多いことが特徴として挙げられます。残業が多い月の収入は100万円を超える場合もあります。
また、このタイプは規模の大きいプロジェクトでの戦力ではなく、大量に戦力を必要とするプロジェクトで働くことが多いようです。
フリーランスSEとして働くメリットを「収入」に特化するのであれば、収入アップを優先順位のトップにおいて仕事を選ぶことは間違いではありません。しかし5年、10年後でもフリーランスとして仕事をし続けたいという希望を持っているのであれば、次々と出てくる新しい知識を得たり新分野の技術を身につけたりすることに対して前向きになる必要があるかもしれません。